オペラ「景虎 ー海に消えし夢ー」ハイライト公演(演奏会形式)
オペラ「景虎 ー海に消えし夢ー」は妙高市文化ホール開館35周年記念作品として企画されたもので、平成28年(2016年)に作曲・台本コンペティションを行い、採用者の江尻裕彦・根本卓也両氏に台本執筆と作曲を委嘱、妙高市文化ホール開館35周年となる平成30年(2018年)に世界初演されました。
再演となります今回の公演は、オペラ全編から主立った曲をピックアップして演奏する「ハイライト公演」で、衣装の着用や舞台セットなどを用いない「演奏会形式」で行います。
- 日時=12月8日(日) 14時開演
- 会場=妙高市文化ホール 大ホール
- 入場料=一般 1,000円/高校生以下 500円(全席自由・消費税込)※未就学児の入場不可
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プロフィール
[指揮]
飯坂 純 Jun IISAKA
三重県志摩市出身。武蔵野音楽大学卒業。1996年東京オペラ・プロデュースの稽古ピアニスト、昭和音大、大学院の伴奏研究員としてキャリアをスタート。2000年笹川日仏財団主催、パリ市立シャトレ劇場での音楽家研修派遣事業に劇場最高顧問J.P.ブロスマン氏より選出され、サビーヌ・ヴァタン女史よりコレペティの研修を受ける。帰国後、新国立劇場小劇場オペラの音楽スタッフとして活動。2005年、当時の芸術監督トーマス・ノヴォラツスキー氏に実績を認められ、オペラ劇場の音楽スタッフとして抜擢。以後、約20年間途切れることなく音楽スタッフとして勤めている。2024-25年シーズンより音楽コーチに就任。更なる貢献が期待されている。レパートリーは100作品を超え、数少ないコレペティ出身の指揮者として注目されている。近年ではアジア、特にカンボジアでの音楽啓蒙活動に力を入れ、更に現場での経験を活かし、オペラ制作プロデューサーとしても才を発揮。NPO法人東京オペラ・プロデュース副理事長/新国立劇場オペラ・プロダクション音楽チーフ/中央大学混声合唱団常任指揮者/昭和音楽大学・大学院講師.
《上杉景虎(三郎)》
山本耕平[テノール] Kohei YAMAMOTO
鳥取県米子市出身。東京学芸大学教育学部クラリネット専修を経て東京藝術大学音楽学部声楽科首席卒業。同大学大学院を総代にて修了。ミラノ・ヴェルディ音楽院(イタリア)ビエンニオコース修了。第39回イタリア声楽コンコルソ第1位、第45回日伊声楽コンコルソ第1位および歌曲賞、第10回エネルギア音楽賞、第25回五島記念文化賞・オペラ新人賞、2015年度文化庁新進芸術家海外研修生選出ほか受賞多数。数多くのオペラに出演。近年ではオペラ・イン・ウィリアムズバーグ(アメリカ)『ラ・ボエーム』、東京二期会『椿姫』『午後の曳航』、日本・ベトナムの国交50周年を記念したオペラ『アニオー姫』等に主演している。アニメ劇伴やメディア出演の他、宗教曲、現代作品や邦人作曲家によるオペラの新作上演等に於いても高い評価を得ている。13歳の主人公・登を演じた『午後の曳航』公演(三島由紀夫原作・宮本亞門演出)は第32回三菱UFJ信託音楽賞を受賞した。洗足学園音楽大学講師。東京二期会会員。米子市ふるさとPR大使、とっとりふるさと大使。令和4年度鳥取文化奨励賞(第1回)。
《華姫》
高橋 維[ソプラノ] Yui TAKAHASHI
上越市出身。東京学芸大学大学院及び東京藝術大学大学院修士課程修了。第 27回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞を機にウィーンに留学、明治安田クオリティオブライフ文化財団、ロームミュージックファンデーションの助成を得て研鑽を積む。オペラでは、『魔笛』夜の女王、『フィガロの結婚』スザンナ、『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタ、『ラ・ボエーム』ムゼッタ等、多くのプロダクションに出演。近年はタイトルロールを演じた日生劇場『ランメルモールのルチア』で絶賛されたほか、佐渡裕プロデュースオペラ『メリー・ウィドウ』ヴァランシェンヌ、東京二期会『こうもり』アデーレを演じ聴衆を魅了した。妙高市文化ホールでは、2013年に『白狐』乙女・狐の妖精、2018年に『景虎』華姫を演じている。ソリストとして、ヴィヴァルディ「グローリア」、バッハ「コーヒー・カンタータ」、ヘンデル「メサイア」、ベートーヴェン「第九」、オルフ「カルミナ・ブラーナ」、シェーンベルク「月に憑かれたピエロ」等に出演。コンサートでも国内外のオーケストラと共演を重ね、NHK「ニューイヤーオペラコンサート」、テレビ朝日「題名のない音楽会」等メディアにも登場し注目を集めている。二期会会員。
《上杉謙信(輝虎)》
豊嶋祐壹[バリトン] Yuichi TOYOSHIMA
武蔵野音楽大学音楽学部声楽学科卒業、同大学院音楽研究科声楽専攻修了。1999年藤原歌劇団公演『ラ・ボエーム』日本デビュー。2013年妙高文化ホール開館30周年記念オペラ『白狐』、2018年同ホール開館35周年記念オペラ『景虎』に出演。日本オペラ協会公演2009、2013、2016年『天守物語』、2014年『春琴抄』2017年、『よさこい節』、2018年『夕鶴』等の日本オペラ作品への出演も多い。2016年度旭川市自主文化事業公募型市民参加公演にエントリーして採択された、豊島雄一プレゼンツオペラ『かぐや姫』旭川公演を開催、音楽雑誌「音楽の友」や「現代音楽」でも好評を得た。東京2020オリンピック・パラリンピックにあわせて企画された国際オペラプロジェクト夏のオペラの祭典2019-20 Japan-Tokyo-World「トゥーランドット」に東京文化会館、新国立劇場、びわ湖ホール、札幌文化芸術劇場での7公演に出演。2020年藤原歌劇団公演『リゴレット』、2021年藤原歌劇団公演『ラ・ボエーム』『蝶々夫人』、文化庁オペラキャラバン『蝶々夫人』高知市、下関市公演、2022年文化庁オペラキャラバン『蝶々夫人』長崎市、伊那市(長野県)公演、2023年日本オペラ協会公演『源氏物語』(日本語初演)、藤原歌劇団公演『劇場のわがままな歌手たち』、文化庁オペラキャラバン『蝶々夫人』八戸市、仙台市、前橋市に出演。長年に渡りオペラの舞台で活躍している。藤原歌劇団団員、日伊音楽協会会員、武蔵野音楽大学講師。
《上杉景勝(喜平次)》
北川辰彦[バリトン] Tatsuhiko KITAGAWA
国立音楽大学卒業。同大学大学院修了。新国立劇場オペラ研修所修了。文化庁在外派遣研修 員及び、ロームミュージックファンデーションの奨学生としてイタリア・ボローニャに留学。第 13 回ジュゼッペ・ディ・ステファノ国際コンクールで外国人特別賞を受賞。その年に行われたトラーパニ音楽祭『コジ・ファン・トゥッテ』にドン・アルフォンソ役で出演。小澤征爾、宮本亞門等、多くの著名な指揮者、演出家と共演し、新国立劇場をはじめ、二期会オペラなど数々のオペラに出演。『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『ベルファゴール』等のタイトルロールのほか、『愛の妙薬』『グリゼリディス』『メリー・ウィドウ』『エロディアード』『ルル』『午後の曳航』など様々なオペラで好評を博し、54 年ぶりに演奏された間宮芳生作『ニホンザル・スキトオリメ』でくすの木の大役を務める。リッカルド・ムーティのイタリア・オペラ・アカデミーの『アッティラ』において、日本人キャストによる公演のタイトルロールを務めた。た、東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』の司教役やディズニー・オン・クラシックのソリストなど、幅広いジャンルの音楽を歌う。BS フジの「レシピ・アン」でも MC を務めた等、多岐にわたり活躍している。二期会会員。
《仙桃院》
岩崎 愛[アルト] Ai IWASAKI ※「崎」は「たつさき」
日本大学芸術学部、昭和音楽大学にて学び、昭和音楽大学大学院オペラ専攻修了。2010年より渡伊、パルマ国立音楽院、ファーノ市フォルトゥーナ歌劇場にて研鑽を積む。イタリア各地でのコンサートに出演。2012年よりカンボジア王国プノンペン市に移住。楽器店、音楽教室の経営、音楽教育、演奏活動、コンサート等の企画制作に携わる。2015年よりカンボジア王立芸術大学音楽学部声楽科客員教授として後進の指導にあたる。2018年「カンボジアオペラプロジェクト」を立ち上げ、同年9月、カンボジア王国で初となる本格的オペラ上演「カヴァレリア・ルスティカーナ」を企画、自らサントゥツァ役を演じ、満員の会場を大いに沸かせた。またその公演は日本カンボジア国交65周年記念事業としてNHKワールドニュースに取り上げられ、大成功を納めた。翌2019年には「パリアッチ」、2023年12月には日本カンボジア国交70周年記念カンボジアオペラプロジェクト第3回公演「蝶々夫人」を上演。藤原歌劇団正団員。折江忠道、W.マッテウッツィ、L.ビッツィ、A.ビエンコヴスカの各氏に師事。日本・カンボジアクラシック音楽協会代表理事。
《直江兼続(与六)》
望月光貴[テノール] Kohki MOCHIZUKI
静岡県富士宮市出身。昭和音楽大学卒業。同大学院修了。2010年渡伊。故天野秋雄、的場辰朗、Nelson Calzi、故Angelo Loforeseの各氏に師事。オペラでは『愛の妙薬』『ドン・パスクァーレ』『夢遊病の娘』『ランメルモールのルチア』『ラ・ボエーム』『カルメン』『カヴァレリア・ルスティカーナ』『フィガロの結婚』『こうもり』『夕鶴』など70作品以上のオペラに出演し好評を博す。プリモテノールに限らず性格的役柄も得意とし、昨年12月にカンボジアでのオペラ『蝶々夫人』ゴロー役で出演。また今年3月の富士宮市民文化会館でのオペラ『カルメン』では主役ホセ役とプロデュースを担当、成功に導く。その他、ヘンデル『メサイア』モーツァルト『ミサ・ブレヴィス 』『戴冠式ミサ』『荘厳ミサ』ベートーベン『第九』『マニフィカート』ロッシーニ『小荘厳ミサ』などのソリストとして、国内外のオーケストラと多数共演。近年は、演奏会のプロデュースや指導者としても活動する。町田シティ・オペラ協会理事。昭和音楽大学声楽科講師。
《村娘/侍女》
辰巳真理恵[ソプラノ] Marie TATSUMI
東京音楽大学卒業、同大学大学院修了。二期会オペラ研修所修了後イタリアへ留学。高校2年の春、父・辰巳琢郎の出演するミュージカル『キャンディード』に出会い、医学部志望から音大声楽科志望へと180度の方向転換を決行する。透き通る清らかな歌声に父親譲りの芝居心を兼ね備えた、演技派ソプラノである。東京二期会オペラ『フィガロの結婚』『こうもり』『メリー・ウィドー』などに出演。『愛の妙薬』アディーナ、『ジャンニ・スキッキ』ラウレッタ、『魔弾の射手』エンヒェン役を得意とする。2018年アルバム『Ba,Be,Bi,Bo,Bu』にてメジャーデビュー。八王子FM「辰巳真理恵のBa,Be,Bi,Bo,Bu」ではパーソナリティを務め好評。ヤクーツク国際コンクールにてグランプリを受賞。映画『シグナチャー ?日本を世界の銘醸地に?』の主題歌「大地のしずく」を歌い、ニース国際映画祭 最優秀主題歌賞にノミネートされる。二期会会員。枚方市PR大使。2025年6月6日東京国際フォーラムにて上演される、池田理代子台本・薮田翔一作曲 オペラ『女王卑弥呼』世界初演にて、神役にて出演予定。